実はS&P500の買うタイミングはいつでもOK!始めるなら「今」

実はS&P500の買うタイミングはいつでもOK!始めるなら「今」

「株式投資を始めたいけど、いつ買えばいいの?」「S&P500って聞くけど、買うタイミングが分からない…」こんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

実は、S&P500の買うタイミングは、プロの投資家でさえ正確に予測することが困難なのです。では、どうすればいいのでしょうか?

結論から言えば、S&P500はいつ買っても問題ありません。なぜなら、長期的に見れば安定した成長を続けているからです。

本記事では、S&P500の魅力や投資のポイント、注意点について詳しく解説します。これを読めば、あなたも「今」から投資を始める勇気が湧いてくるはずです。

S&P500を通じて、世界最大の株式市場である米国経済の成長に乗る方法を、一緒に探っていきましょう。

目次

S&P500の買うタイミングはいつでもOK

「どのタイミングでS&P500を買えばいいの?」と疑問に思われる方もいますが、筆者としては「いつ買っても大丈夫」と考えています。

その理由を下記にまとめました。

  • 長期的な成長が期待できるから
  • 長期投資により複利効果を活用できるから

長期的な成長を考えるなら、タイミングをうかがうことはベストと言えないのです。具体的にそれぞれ見ていきましょう。

長期的な成長が期待できるから

S&P500は米国を代表する500社で構成される株価指数で、長期的に安定した成長を続けています。

1957年の導入以来、年平均約10.7%の上昇率を記録しており、この長期的な成長傾向は短期的な変動を乗り越えて投資価値を高める可能性を示しているのです。

過去のデータを見ると、S&P500は様々な経済危機や市場の混乱を乗り越えて成長を続けてきました。

US Stock Exchange 2008-2020 with 2 Focus just after Sept. 2008 & Feb. 2020

例えば、2008年の金融危機では56.8%下落しましたが、その後10年間で330%上昇しました。

また、2020年のCOVID-19パンデミックによる急落からも迅速に回復し、新たな高値を更新しています。このような長期的な成長性があるため、S&P500はいつ買っても長期的には価値が上がる可能性が高いと考えられています。

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長期投資により複利効果を活用できるから

S&P500への長期投資は、複利効果を最大限に活用できる点で魅力的です。

複利効果とは、利益が利益を生み出す現象のことで、投資期間が長くなるほどその効果は大きくなります。

例えば、2014年1月に1,830ポイント前後だったS&P500が、2024年2月には5,000ポイント前後まで上昇し、約2.7倍に。この間、配当を再投資することで、さらに高いリターンを得られました。

長期投資により、市場の短期的な変動に左右されずに、この複利効果を最大限に活用できます。

また、S&P500は米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしており、自動的に分散投資効果が得られるため、個別銘柄のリスクを軽減できるでしょう。S&P500への長期投資は、時間とともに資産を大きく成長させる可能性があると考えています。

補足|ドルコスト平均法でリスク軽減効果が期待できる

ドルコスト平均法は、S&P500への投資リスクを軽減する効果的な方法。定期的に一定額を投資することで、市場の短期的な変動によるリスクを軽減できます。

投資の時間 定額購入法

例えば、毎月同じ金額をS&P500連動の投資信託やETFに投資すると、株価が高いときは少ない数の株を買い、安いときは多くの株を買うことになります。平均購入価格を抑えることができ、「高値づかみ」のリスクを軽減できるでしょう。

また、ドルコスト平均方法は投資のタイミングを気にする必要がないため、初心者にも取り組みやすい投資方法です。

長期的に見ると、市場の上昇トレンドを捉えつつ、短期的な変動リスクを抑えることができるため、S&P500への投資において効果的な戦略といえます。

筆者のS&P500の評価額公開|トータルリターン+230万超

S&P500の評価額

2020年から保有しているS&P500の保有期間のグラフです。

最初の1〜2年を見てもらう通り、資産推移的にはそこまで増えていませんが、3年以降から上がり方が変わってきています。

現状のトータルリターンは+230万となっていますが、2024年の8月での暴落時は200万を下回っていました。短期的な変動はありましたが、その後は大きく回復。

また、2020年当初のことを思うと、買うタイミングを考えていたというよりは「いち早く始めたい」といった気持ちが強く、すぐに始めたのを覚えています。

将来どうなるかは誰にも予測できませんが、少なくともアメリカ経済は長期的に見ても発展していくのではないかと思っています。

S&P500の買うタイミングはプロにも予想困難

S&P500の買うタイミングはプロにも予想困難

S&P500の買うタイミングを正確に予測することは、プロの投資家でさえ非常に困難です。市場の動きは複雑で、多くの要因が絡み合っているため、完璧なタイミングを見極めるのは至難の業と言えるでしょう。

例えば、ゴールドマン・サックスのチーフ米国株ストラテジストであるデービッド・コスティン氏の予測を見ても、実際の市場動向とは大きく異なることがありました。

2020年3月、コロナショック時の予測では、S&P500は年央までに2450ポイントまで下落すると予想しましたが、実際には6月末時点で3100.29ポイントと、予測値を26.54%も上回る結果に。

上記のような予測の難しさは、市場が常に変化し、予期せぬ出来事が起こり得るためです。経済指標、政治情勢、国際関係、自然災害など、様々な要因が株価に影響を与えます。

そのため、短期的な市場の動きを正確に予測することは、たとえ専門家でも困難です。

むしろ、長期的な視点で投資を行うことが重要です。S&P500は1957年の導入以来、年平均約10.7%の上昇率を記録しており、長期的には安定した成長を示しています。

タイミングを過度に気にせず、長期的な視点で投資を続けることが、より効果的な戦略となる可能性が高いと言えるでしょう。

S&P500を買う際の注意点

S&P500を買う際の注意点

S&P500に投資する際には、以下の3つの主要な注意点があります。

  • 為替変動リスク
  • 短期的な価格変動
  • 米国経済への集中リスク

リスクを理解し、適切に対処することで、より安定した投資を行うことができます。

為替変動リスク

S&P500は米ドル建ての指数であるため、日本円で投資する場合、為替変動の影響を受けることを覚えておきましょう。

例えば、S&P500の価格が変わらなくても、円高ドル安になると、円換算での資産価値が目減りする可能性があります。逆に、円安ドル高になれば、円換算での資産価値が増加します。

2022年には1ドル=115円程度だった為替レートが、2023年には1ドル=150円を超える場面もありました。

このような大きな為替変動は、投資収益に大きな影響を与えます。為替変動リスクに対処するには、長期的な視点で投資を行うことや、為替ヘッジ付きの投資信託を選択することが有効です。

また、定期的に少額ずつ投資する「ドルコスト平均法」を活用することで、為替変動の影響を平準化することもできます。

定期的に決まった額を毎月投資をするなら、為替変動リスクがあるとはいえ、そこまで気にしていてもあまり意味がないかもしれません。

短期的な価格変動

S&P500は長期的には成長傾向にありますが、短期的には大きな価格変動があります

例えば、2020年のコロナショック時には、わずか1ヶ月で約34%も下落しました。

また、2022年には、インフレや金利上昇への懸念から年間で約19%下落しています。

こういった短期的な変動は、投資家に大きな不安を与えることがあります。実際、筆者もコロナショックを経験しましたが、やはり不安でした。

しかし、過去のデータを見ると、S&P500は長期的には回復し、成長を続けています。

2020年のコロナショック後も、わずか数ヶ月で過去最高値を更新しました。短期的な価格変動に対処するには、パニック売りを避け、長期的な視点を持つことが重要です。

また、定期的な積立投資を行うことで、価格が下がった時により多くの株式を購入でき、平均購入単価を下げることができます。

米国経済への集中リスク

S&P500は米国の大企業500社で構成されているため、米国経済に集中したリスクがあります。

米国経済が好調な時は高いリターンが期待できますが、米国経済が低迷すると大きな影響を受ける可能性があります。

例えば、2008年の金融危機時には、S&P500は約57%下落しました。また、米国の政治情勢や政策変更も、S&P500に大きな影響を与えることがあります。

このリスクに対処するには、投資先を分散することが重要です。

例えば、日本や欧州、新興国の株式にも投資したり、債券や不動産などの他の資産クラスにも分散投資したりすることで、リスクを軽減できます。また、世界経済全体に投資できるグローバル株式インデックスファンドを選択するのも一つの方法です。

まとめ

S&P500への投資は、長期的な視点で行うことが重要です。

市場のタイミングを完璧に予測することは困難ですが、定期的な積立投資やドルコスト平均法を活用することで、リスクを軽減しながら投資を続けることができます。

為替変動リスクや短期的な価格変動、米国経済への集中リスクには注意が必要ですが、これらのリスクを理解し、適切に対処することで、より安定した投資が可能になります。

S&P500は、1957年の導入以来、年平均約10.7%の上昇率を記録しており、長期的には安定した成長を示しています。この成長性と複利効果を活用することで、時間とともに資産を大きく成長させる可能性があるでしょう。

「始めるなら今」という言葉通り、買うタイミングをうかがうより早く始めることで、より長期的な複利効果を享受できる可能性が高まります。

この記事を書いた人

元手取り15万 ▸ 資産2500万 ▸ 人生を豊かに。ゆる節約 & 貯金ルーティンで貯める力をつけて、知識ゼロから…優待・高配当株・米国株へ。配当金で毎月ホテルワークしています。32歳在宅フリーランス。散歩とコーヒーが好き。

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